ポジティブ・シンキングの二つの種類について /瞑想のすすめ


物事を肯定的な方向に捉える考えを行う傾向、プラス思考、いわゆるこういう傾向には、まったく質の違う二種類があると思います。

 

あらゆる出来事はプラスにもマイナスにも捉えることができて、捉えるその人によって出来事はプラスにもマイナスにもなり得ます。つまり世界はその人次第、というか世界はその人そのもの。

 

雨が降っている、この状況一つをとってみても、捉え方は千差万別、人それぞれです。

 

先日、ちょっと残念なことが持ち上がると「まあでもお陰でこれが出来るから、よかったね」と、やたら肯定的に物事を捉えようとする人と話していて、これだとこの人は苦しいだろうなと感じました。

 

自分の中に起こるネガティブなものを打ち消して、ポジティブな部分を取り出す、一見、物事をポジティブに捉えているように見えるかもしれないけど、本人は苦しいはずです。ネガティブなものを打ち消したように見えても、それは依然としてそこにあるからです。一時的にギュウギュウ蓋をしているだけ。

 

この、一見そう見えるポジティブ・シンキングに対して、ポジティブとかネガティブとかいうものから外に出た態度があります。

 

雨が降っていようが、雨降りで鬱陶しいと感じようが、それはそれで、それとは別のモードでいる、こういう立ち位置があります。この立ち位置から見れば、雨はただ降っているだけで、それを鬱陶しいと、ただ、感じているだけです。それだけ。

 

この、二つの態度は、まったく別のものです。

 

そして、実はヨーガとは、後者の立ち位置を自覚することに他なりません。

ヨーガではそれを「観照者」などと呼んだりします。

 

 

自分の中に起きてくるネガティブなものに蓋をしている、このことに自覚的であることがまずは必要です。それにはきちんと瞑想までを含んだヨーガの実践が不可欠です。