プラーナについて

プラーナとは、具体的に感じることの出来る、具体的なものであり、これを感じることが瞑想の入り口になるという重要なものです。ですから、ヨーガ・スートラの中でも実際にこの順番になっているわけです。

        1.ヤマ(禁戒)

        2.ニヤマ(勧戒)

        3.アーサナ(体位法)

        4.プラーナヤーマ(調気法) 

        5.プラティアハラ(制感)

        6.ダーラナ(凝念)

        7.ディヤーナ( 禅那)

        8.サマーディ(三昧)


このように、プラーナヤーマ以降の4つの段階は瞑想の段階です。

 

ところで、私たちヨーガ実践者は、実はこのプラーナには親しいはずなのですが、体系付けた実践をしなければ育てることが出来ませんし、プラーナを感じていても自覚すらせずに終わってしまいかねません。

 

私自身のことを話すと、最初にプラーナを感じる実践をしたのは瞑想メソッドにおいてです。そこではプラーナとは呼びませんでしたが、たとえば掌にピリピリと感じることの出来る「微細な感覚」などと呼び、ヨーガで勉強してきたプラーナであることは明らかでした。
ところで、現在の日本で伝えられているヨーガでは、プラーナを具体的に感じる実践はほとんど行われません。「プラーナとはこういうものである」と言葉で説明はうけ、我々指導員も一応言葉で説明することはできますが、具体的にプラーナを知っているかというと、そういう指導は一切受けませんので、一握りの勘の良い人たちが、あるいは自覚もなくプラーナを捉えている、というのが実状ではないかと思います。

 

しかし、プラーナを実際には知らずに言葉で説明することだけできても、何の意味もないではないですか。

 

プラーナの次元は、思考の働きがごく弱まっていった時に現れてきますので、その性質を利用して瞑想に入ってゆきます。

慣れてくれば、ヨーガや坐禅の間に限らず四六時中このプラーナを感じながら生活できるようになってきます。特にフッと落ち着いた時や、読書したり集中する場面で、常にプラーナを感じることが出来るようになります。これは非常に有効な、具体的な実践です。
なぜなら、プラーナをいつでも感じることで、強い思考パターンから逃れることが可能になるからです。この強い思考パターンこそ、我々を苦しめるものです。

そして、このプラーナを感じる実践は、どこでもできます。この実践は瞑想の一つですが、坐禅のように脚を組んで坐れる静かな場所でなくても、例えば電車の中、布団の中、公演のベンチや歩いている時でも、リラックスできる場所であればどこでも実践可能です。

是非、これを実践してください。とくに寝付けない布団の中など、この練習をすることで不眠などはほとんど解消してしまいます。私なんかはごくたまに寝付けないこともなくはないですが、2分もあればほぼ寝てしまいます(笑)。とくにヨーガ実践者はすでにアドバンテージがあるわけですから、これを活用しない手はないはずです。